ある現場から  パート1

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 2008-08-01
下町ユニオンニュース  2008年8月号 に要約を掲載

1.初出勤編

 私は現在某ホテルで設備管理をしています。
 これで、ビルメン会社は、2社目です。それまでは、全然別の仕事をしていました。
 ここでは、私がビルメン業界に入った経緯を書きたいと思います。
 まず、私がこの業界に入った動機は、ただ単に手に職をつけたいと思ったからです。しかし、すでに40を越えていた私には、未経験で雇ってくれるところは、あまりありませんでした。   その時、ちょうど最初の会社が、リクナビNEXTに掲載されていたので、応募してみました。
それから、2週間はなしのつぶてで、2週間後に急に電話がかかってきて、面接に来てくれ、ということでした。
私は、その時何も決まっていなかったので、喜んで行きました。面接のときに、「もし採用が決まったら、君にはこのホテルか、あるいはここのこのホテルに行ってもらう予定だ」と言われました。労働条件もそこで、言われました。そして結果は、後日電話しますと言われました。
3日後に電話がかかってきて、採用が決まったので、君には、I学会館(ホテル)に行ってもらう。
私は、喜びました。I学会館といえば、小さくて、未経験者にはちょうどいいホテルと聞かされていたので、
私は、ちょっと用事があったので、1週間後に行きますと返事しました。
そしてそれからすぐに、採用条件が書いた内定通知書が送られてきました。面接の時は、緊張していたので、改めて見てみると、基本給がえらく安い。基本給12万で、加給が12万だった。まあーでも、基本給はそのうち昇給するからとその時は思っていました。(後でそれは間違いだと気づくわけだが)
そして、入社予定日の3日前に、担当者から急に電話がかかってきて、君の勤務先がちょっと変更になって、APホテルになったから、それでいいか?という電話がかかってきました。
今から、いいか?と言われても、もうどうにもならないので、OKしました。今考えれば、それが最大の過ちだったのですが、その時は分かりませんでした。
そして、電話では、入社予定日に勤務先に案内するので、背広で来てくれと言われました。
入社予定日の朝本社に行くと、すでに担当者のM村係長が待っていて、書類提出の後、健康診断を受けました。その後現場に案内するからと言われ、それから、「現場についたら、ちょっと面接があるから、そのつもりで」と言われました。私は、心の中では、「面接」?と疑問に思いましたが、まあ顔見せだろうとその時は、思いました。
そして、Aホテルに着いたとき、私は、あまりの大きさにビックリしました。さすが、有名人や政治家がたくさん泊まるホテルとして有名なホテルだと思いました。
着いてそうそう、迷路のような地下への道を案内され、地下4階の施設管理室へ案内されました。そこは、そのホテルの施設管理部の事務所になっていました。
そこでまず、その会社(M村係長と同じ会社)のAホテルの事業所の副所長のA係長を紹介された。ずいぶん疲れきっている人だと思った。
M村係長に、そこのテーブルに座るように指示され、しばらくすると施設管理部長のO部長という人(Aホテルの会社の人)が、私の経歴書を携えてやってきた。
そこで、面接がはじまった。それはまさに、圧迫面接そのものであった。きみは、結婚しているのかから、始まり、「君の経歴を見ると、信用できないんだよね、本当にやる気あるのか?」、内心、なんでてめえにそこまで言われなければならないんだよと思いながらも、そこは我慢して、なんとか頑張りますと言ったら、ちょっと席をはずせと言われた。そこでM村係長から、A副所長のところに行くように言われ、私は向かった。
ちょっと説明しておくと、施設管理事務所のとなりが中央監視室で、A副所長は、そこにいた。
A副所長は、私に作業服(Aホテルの会社の作業服)を渡すと、ロッカーに案内した。君のロッカーはそこだから、荷物そこに入れてといわれ、今日は作業服に着替えなくていいからと言われ、食事の時間だったので、食堂まで案内された。
食事が終わって、ちょっと中央監視室で待っててといわれ、待っていると、M村係長がちょっとやつれた顔で帰ってきた。
M村係長は、私に「なんとか大丈夫だったから、明日から頑張ってくれ、じゃーA副所長後はよろしく」と言って本社に帰っていった。なにが大丈夫なのか、さっぱりわからなかった。
A副所長は、「今日は疲れただろう、きょうは初日でなにもすることがないから、帰っていいよ。明日は8:30分に来てくれ。地上まで案内するよ」と言われ、地上まで案内してもらった。
「道をよく覚えろよ、さもないと地下でさまようよ」これは、本当である。だから、私も必死で道を覚えた。
地上に来て、「じゃ明日、明日きたらここで入門手続きをして、一人で来て」と言われて帰っていった。
一人かよ、内心、大丈夫かなと思ったが、こうなればしょうがない、1時間早く余裕をもって来ようと思った。
今日は猛烈に疲れたので、早く帰ろうと思った。

2 初勤務(初日)

 昨日疲れたので、早く寝て、5時におきて、職場に向かった。職場の入口に着いたのは、6時30分、でも案の定、迷いました。1時間かかってようやく職場のロッカー室に到着、元気よくあいさつすると、誰も挨拶をしてこない。人見知りが多いのかなあと思ってまあ、事務所は違うだろと思って、自分の会社のかたまっている所にいって、挨拶するとやはり挨拶を返す人がいない。ふと近くの机を見てみると、自分の経歴書が、机の上に転がっている。個人情報をみんなの見える机の上にさらすとは、どういう会社だと思って、考えていると、そうしているうちに、いきなりラジオ体操の音楽がかかった。朝から体操かよと思ったが、みんなゾンビのように身体を動かしているので、しかだがなくやった。そしてそれから全体の朝礼、それが終わってから施設管理部の朝礼、それから自分の会社の朝礼と30分、8時30分から始まって30分かよ、長すぎる。朝礼が終わってから、副所長のAに呼ばれ、「今日から当分の間、日勤をやってもらうから、しばらくみんなについていって」、副所長は帰っていった。それだけかよと、内心思った。そうしているうちに、日勤の責任者の人から、今日は、粗大ゴミをすてるから、ゴミ出しと解体作業ねと言われ、午前中行ったが、めちゃめちゃ疲れた。それから、中央監視室に帰って、疲れでボーっとしていると、日勤の責任者に「なにしてんの、食事にいきなよ」と言われた。昨日早く帰ったから、休憩時間がわからないですと言うと、「あ教えてもらってないのね、日勤の人は11時40分〜12時20分が食事(昼)、夜勤は12:20〜13:00までだから」それを聞いて、えっと思った。労働基準法では、8時間以上働く場合は1時間の休憩を与えなければならないのにここは、40分しかない、これってと思ったが、とりあえず食事をした。午後からも、また大理石テーブルの解体の作業があった。なんか、雑用ばかりだなあ。それから17:10分ごろ中央監視室に帰ってきて、夜勤の人と交代した。夜勤の人は、これから夕食だそうです。17時45分まで、疲れでボーっとしてると、なにやらみなさん事務所のほうに移動しはじめた。あいかわらず誰も何も言わない。しかたがないので、ついていくと、どうやら夕礼をやるらしい。それから20分やったあと、みなさんぞろぞろとタイムカードのほうに移動したので、どうやら帰ってもいいらしい。みんなをまねて、タイムカードを押して、ふと考えると朝押してない。これからは押そう。「お先に失礼します」と言っても、誰もなにも言わない。これはとんでもないところに来たなあと思ったが、ここで引き下がる訳もいかないので、ロッカー室にいった。みなさんもくもくと着替えている。私も着替えて、また「お先に失礼します」と言ってみたが、やはり何も言わない、もー慣れたけど。そうして、私の初日勤務が終わった。

3、日勤

 相変わらず、日勤作業は、雑用ばかり。たとえば、プール清掃とか、どぶさらいとか、これってなんか設備の仕事と違うような気がする。なんだかんだいって、1週間がたった。ここで初めて、自分の会社の所長であるM本という人と、今日は一緒に作業するらしい。所長には、すれ違いで会わなかったので、今日一緒の初作業である。作業の内容は、消防設備の自主点検らしい。私と、ここに入って一月の新卒の新人の人と一緒だ。この新卒のOという人は、一番話しやすい。設備の点検をしている最中、所長がいきなりこれは、なんだと質問の嵐、答えられないと容赦なく怒鳴られる。私が答えられないと今度は、Oが質問され、やっぱり答えられないと同じように怒鳴られている。なんなんだこいつは、1週間そこらで、分かるわけ無いだろという質問を容赦なくしてきて、答えられても、次から次へと質問の嵐、答えられないと怒鳴る、頭おかしいのかと思った。機械室に連れて行かれたとき、確かここの配管は何だという質問に二人そろって答えられないとき、「馬鹿野郎、二人とも一週間以上いるにもこんなのもわからないのかと言われ、怒って出て行った」二人とも顔を見合わせた。しばらくして帰ってきたが、まったく疲れた1日だった。後で先輩に聞いてみたが、あの所長は、ここに、23年いて、ここでは、一番の古株で、昔、実際に暴力も振るっていたらしい。今はおとなしくなったみたいて言われた。それって、パワハラじゃと思った。これからも、なにかと日勤のときに、気に入られたのか知らないが、何かと所長と組まされ、そのたびに怒鳴られた。「おまえやる気あるのか」とか「おまえの専門分野はなんだ」とか「なにが得意なんだ」とか。そんなもの初体験の業界でまだ日にちもたってないのに、専門分野とか得意とかあるわけないだろう、と内心思った。そのおかげで、胃が痛くなり、眠れなくなった。
そうしているうちに、初給料が支給された。この時、この職場は、一人欠の状態なので、公休が1日削られていて、しかも9時〜18時までの勤務なのに、休憩時間も法定時間より少なく、朝礼、夕礼と余計に働かされているから、残業代も相当入っているだろうとおもったが、まったく入っていない。このことを、先輩にきいたら、ここは、「明けできっちり8時間働かない限り、残業代つかないから」と言われ、ちょっとおかしいと思いました。そうしているうちに2ヶ月がたち、そろそろ夜勤にはいるので、データのやり方を覚えてもらうからと副所長に言われ、研修にはいりました。9時から16時のデータを2時間おきにとるのですが、1回とるのに施設が広いためなれないと1時間ぐらいかかります。しかも、朝は池まで回らないといけないので、なれないと走っても間に合いません。ちなみに池は5個あります。それを1回やってみて、冗談じゃない、これでは、飯も食えない。先輩がいうには、昼のほうがまだましで、夜のほうがずっーと大変らしいです。それから、昼は、日中の使用水道量およびガス量も計算して、2時までに、社員のほうに出さないといけないので、すごい大変です。データは、全て手書きなので、書くのも大変です。2回、3回めは先輩が同行してくれましたが、4回目は一人です。案の定、走ってようやく間に合う。その最中で、温度計を割ってしまい、施設管理部のO部長に怒鳴られました。いま思えば、日勤作業は、まだましで、1月後の夜勤で、夜勤のほうがまだ地獄だと、後で知るのでした。

---続く--- (by N)
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