ビルメン奮闘記 パート2

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 2008-04-01
下町ユニオンニュース 2008年4月号より


ビルメン奮闘記 パート2

 常駐管理員がいるビルへ巡回点検に訪れた際、地下の汚水ポンプの一台が不具合の様子、原因究明と復旧を依頼されました。汚水ポンプというのはトイレからの排水などを集める汚水槽内に設置された水中ポンプで、フロートスイッチによって、汚水の水位が所定の位置まで上がると自動運転で排水し、水位を一定に保つためのポンプです。通常二台が自動交互に運転し、一台が不具合になってももう一台でバックアップ運転できる制御になっています。もし二台とも運転しなければ満水警報が発報し、ついにはマンホールから汚水が溢水するという最悪の事態に陥ります。
 点検してみると、運転電流値は正常値の半分位しか上がらず、モーターの音も異常でした。状況を総合的に判断してエア咬み(ポンプの中に空気がはいり吸い上げできなくなる)の可能性大と判断しました。
 早速汚水槽のマンホールを開けると鼻をそむけたくなる悪臭が漂ってきました。ホースリールを水道に繋ぐと、もう一台の正常な汚水ポンプを手動運転して、勢いよく水を流して汚水ポンプの上に水を注ぎました。しかし、それでは直りませんでした。やむを得ず、マンホールより脚立を立ててホースの先をモップの柄にテープで留めてポンプの吸い込み側(下側)にホースを差し込む方法を試しました。タオルをマスク代わりに脚立を二段下りると、顔が汚水槽の中に入りました。その時悪臭は我慢の限界に達しました。吐き気を催すのを必至でこらえてなんとかホースの先をポンプの下に潜り込ませるのに成功しました。そして今までと同じ作業を二、三回繰り返した結果、やっとの事で正常に復旧しました。
 この仕事は3Kではなくて5Kではないかとつくづく思います。なぜなら、キケン、汚い、キツイ、の他、給料が安い、それに、正当に評価されない。この想いはビルメン業界に働くすべての人が、少なからず感じておられるのではないかと推察されます。
 我々はなぜ社会的地位が低いのか? キケンな事、不衛生なことも顧みず、目の前の不具合を是正する事に必至の努力をしても、それは決して報われることはない・・・。そう考えるのは私だけでしょうか。皆様のご意見をぜひ聞かせて下さい。 (by三郎)
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