清掃現場で

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 2007-10-01
下町ユニオンニュース2007年10月号より

 現在私は、都内のビルの清掃現場で20名ほどの仲間たちと働いている。40〜70代位までの、様々な経歴を持った中高年の職場だ。
 そんな中で今回は、粗暴な現場責任者の言動を通して現場の在り方を考えてみたい。

粗暴な主任 → 私との対立
 とにかくこの主任は「気分しだいで怒鳴る」「年中遅刻する」、就業時間中に一人休憩室で「パソコンゲームで遊んでいる」「寝ながらTVを観ている」といったまるで専制君主か暴君かと思うほど勝手をしている。
 7月4日、事件は起きた。私の持ち場が変更され、「主任、電気をもっと早く点けるよう交渉して下さい」「前任者はやっていただろう」「きちんとした仕事がしたいんです」「それなら自分で交渉しろ」「対外交渉は主任の仕事でしょ」「おまえはなにかとうるせんだ、バカヤロー」「乱暴な言い方はやめて下さい」
 後は何を言っても「うるせーバカヤロー」のくりかえしである。「これ以上侮辱するなら組合で問題にしますよ」「組合でもなんでも呼んでこい」「お前なんか退職(や)めちまえ」
 こんなやり合いの後しばらくして、「組合」発言にびびったのか「どうしてもやりづらいなら交渉してみる」と訂正してきた。

無責任な管理と部下への責任転嫁
 就業規則すら置いていない、作業マニュアルもない、要は全権を握っている主任の気分次第の作業体制の中、問題が起きれば自己の管理不備や指導能力不足を部下へ責任転嫁している。

  自由に発言できる職場を目指して
 こうした中で、主任への恐れから媚びる者が出たり、真面目に仕事する者がかえって疎(うと)んじられている。それでも、はっきり意見を言う私への支持も広がってきている。これまでけちっていた消耗品を出すようになったり、主任も反省を口にするようになってきている。私たちは、会社や上司がどうあれ、誠実に仕事に取り組み創意工夫を重ね、顧客の信頼を得、技術の向上、資格の取得を計(はか)り、労働者としての誇りを持って生活していくことが大切だと思う。
 清掃労働者の賃金は手取り13万円程度と極めて低く、社会的地位も高いとは言えない。そんな中で、中高年の人たちにとって、この職場が人生の最後の職場になる場合も多いと思う。「この職場にいて良かった」と思えるようにお互いに協力し合い、まず自由に発言できる職場にしていきたいと思う。 (by池)

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