団交初体験

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 2006-11-01
下町ユニオンニュース 2006年11月号より

団交初体験

ぼくがマンション管理人(東京都港区)として雇用されたのが、'05年6月。管理会社は大手のMコミュニティで、僕はその下請けの(株)Fカンパニーに雇用されたパートだ。雇用契約は1年間の期限が切れた後も更新されないまま継続している。パートは現場に直行するので、現場を巡回管理するマネジャーがいる。
 ぼくが8月に2日間の休暇を取って、出勤すると、マネジャーがやってきて、「清掃が悪い。このまま、改善しないようなら、解雇か、配転だ」と言う。休暇を取ったことが原因のようだ。「他のパートは仕事が好きで、夏期休暇は取らない」とも言う。以前から有給休暇は2日だけだと言っていたので、「就業規則を見せてほしい」と食い下がると、「就業規則などと言うのを聞くと、アタマに来る」と言った。
 ユニオンで話をすると、BMU委員長は、「労基法違反は明らかだ。将棋で言えば、確実に詰められる局面だ」と自信たっぷり。事務局長・加瀬さんも同意見で、団交をやることに決めた。
 10月6日午後4時、加瀬さんとぼくは、井の頭線明大前駅から、雨の中を歩いて会社に向かった。事務室に入ると、会社側は社長が一人で応対した。
 まず、加瀬さんがユニオン公印を押した2枚の紙を机の上に並べた。組合員加入通知書と要求書。赤い角印が押された書面は迫力満点だ。
要求は二点で、6ヶ月経過しているので、法定有給休暇10日を認めることと、就業規則の開示だ。就業規則に関心がある従業員がいないなどと言い訳を繰り返す社長に対して、加瀬さんは「会社には就業規則の周知義務がある」と、逃げ道を封鎖。結局、要求書の内容について、社長は「いいですよ」と承認した。就業規則はその場でコピーをもらった。
さらに、労働条件の変更については事前にユニオンと協議するという点でも同意した。最後に、「簡単に解雇を口にするマネジャーが現場にいるようでは、社長の理想も絵に描いた餅ですよ。マネジャーの教育をきちんとやってもらいたい」と、バッサリ。2時間の団交は終了した。ここまでやれるのは、やはり、組織の力だ。('06年10月18日 by 次郎)
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