「ヒデリノトキニハ」
カテゴリ :規制緩和
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2007-08-01
下町ユニオンニュース2007年8月号よりヒデリノトキニハ ナミダヲ ナガシ サムサノナツハ オロオロ アルキ
これは宮澤賢治が東北の小作農の生活を歌った有名な詩の一節です。水不足で稲が枯れてしまった時には田んぼで涙を流し、冷夏で実をつけない稲をみてオロオロしてしまう。
不完全な人間が作っている不完全な市場(新自由主義・グローバル化)もこれに似た事が起こるのではないでしょうか。日雇い派遣で仕事のない日には涙を流し、不良在庫、値崩れで資金繰りに困り、オロオロしてしまう。これは誰か特定の人の責任によるものではありません。不完全な産業が抱えている欠点です。社会全体で負い、解決していくべきものです。
規制緩和というルール破壊、新自由主義というギャンブル・投機経済は、実際に汗して働く人たちの職場を壊し、不毛のものにし、まともに生活していくことを困難にしています。いま日本の社会では毎年3万人以上の人が自殺をし、半数は経済苦による自殺とされています。この数以外にも孤独死、餓死など公表されていないものも加えれば貧乏などによって生活することができなくなり、亡くなる人はもっと多いはずです。先進国と呼ばれる社会でこれほどひどい状態は日本だけです。
いま政府による政策は産業が抱えるさまざまな欠点・弱点をすべて特定の人の犠牲によって背負わせ、投機経済による失敗をもの言わぬ庶民におしつけるというとんでもないものになっています。
何の為の規制で、何の為の緩和なんでしょうか。制限速度60キロの道路には、安全な交通の為の規制があるわけです。普通の人が普通に働き、普通に生活していく為には、まともなきまりが必要です。一日八時間労働と直接雇用の原則は、きちんと働き、生活していく為の土台です。際限のないない長時間労働が人の命までも病ませ、奪い、派遣労働というずるい手段がいかに多くの働く人を苦しめ、あたかも人間を心を持たない部品か物のように扱うか、いま企業で働く人は、誰もが同じ痛みと悩みを知っているはずです。
政府とその献金団体の経団連の政策は、人も機械も同じと、人間も精神を持たない部品も同じコストと、根本的に間違った考え方に基づいています。規制緩和という耳障りのいい言葉にだまされ、さらに貧富の差は広がり、地方は荒廃し、枯れ枝のような社会になってしまうでしょう。
年金の問題をはじめ、ヤラセ タウンミーティング、日銀総裁の匿名による投資など、国は嘘をつきます。国民をだまします。もうだまされてはいけません。by(M)
エレベーター傷害致死事故の真の責任者は
カテゴリ :規制緩和
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2006-07-01
下町ユニオンニュース 2006年7月号よりエレベーター傷害致死事故の真の責任者は
事故※の起こったシティハイツ竹芝は港区役所から徒歩15分、JRと第一京浜国道に挟まれた地下2階、地上23階の建物です。所有者は港区です。管理業務は指定管理者として財団法人港区住宅公社が受託しており、その理事長は現職港区助役(永尾昇)です。
この助役選任議案に反対したのは、オンブズマンみなと・一票の会、日本共産党、みなとかがやきの3会派でした。これからの追及に期待したいものです。
エレベーターについては、その建物の設計段階、工事完了時点での検査の問題と、引渡しの後、点検保守がどのように行われたのかに分けて考えます。
まず、設計段階での建築確認、工事完了時点での検査はこの建物の場合、東京都建築主事が行っています。都知事は「欠陥エレベーター」だと主張していますが、東京都の確認、検査が耐震強度事件同様、形式的に流れていたのではないかという疑いがあります。
次に、引渡し後の管理はどのように行われるのでしょうか。まず、建物の所有者は、管理責任者となります。この場合は港区です。
建築基準法8条に 「建築物の所有者、管理者又は占有者は、その建築物の敷地、構造及び建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならない。」と定められています。
ところが、区長自身に、管理責任者である自覚がなく、保守会社の変更を管理業者に任せていたという事実があります。
一般の建物の場合は、年に1回の法定検査報告書を建築主事(規模により東京都あるいは区)に提出することが義務付けられています(建築基準法第12条)。エレベーターに乗ると操作盤の上のところに「定期検査報告済証」が掲出されています。
法定検査に加えて、ほとんどの建物で月に1回の点検を自主的に実施しています。
ところが、竹芝の建物は港区が所有者であるため、建築基準法12条のカッコ書きで、この法定検査義務が除外されています。しかし、報告書提出義務の有無とエレベーターの管理義務とは別問題です。港区が所有するエレベーターの保守管理をどのように実施してきたかを調査する必要があります。竹芝の昇降機保守体制が他の区有昇降機(例えば、区役所の昇降機)と比較して、ずさんだったことはないのでしょうか。
最後に、メーカーの主張で重要な点は、「エレベーター設備の稼働時の長期にわたる安全は、シンドラーの資格を有する技術者による保守によって保障されている」としていることです。シンドラー社の指摘は、現在の日本のエレベーター保守業務のずさんさを鋭く突いています。港区がシンドラー社を解約して別の業者と契約した時に、それまでと同等の保守サービス(部品供給、緊急時対応、点検マニュアルその他)の保証があったのでしょうか。恐らく、昇降機保守の具体的詳細に無知なまま、「安いから」ということを主な理由として、シンドラー社を解約して、次々に乗り換えていったのではないかと疑われます。
その意味で、今回の事故はまさに起こるべくして起こったものといえます。(by次郎)


