清掃現場から  パート6

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 2009-08-10
下町ユニオンニュース 2009年8月/9月合併号掲載

 − パワハラ所長が解任されて −
 前号でお知らせした「所長」の暴力的言動をめぐっての団体交渉は、2回目で会社が事実関係を認め、所長に制裁を科すと約束し、7月24日付で本社総務部預かりとなり、彼は私の職場を去ることになった。

 − 5年の歳月とユニオンの力で −
 思えば、入社以来さまざまな「言葉の暴力」や「恫喝」に耐えながら、3年前にユニオンに加入してからは、少しづつ組合員としての立場から反撃し、6月中旬、所長の『やってやるメガネをはずせ』との暴力的言動に対し、正々堂々と立ち向かい、7月から3回の団交を経て勝利することができた。5年の歳月は長かったけれど、職場の人たちと連携しつつ「絶対辞めないぞ」とゆう決意で働いてきたのだが、団交において、加瀬事務局長や、ビルメン委員長の石田氏の的確なアドバイスを得て、本社と所長の管理責任を追及した結果、本社は暴力的言動を認めた所長への聞き取り調査記録を明らかにせざるを得なくなったことから一気に解決に向かった。

 − 何が大切なことなのか −
 かっては労組の執行委員や、他者の団交にも関わった経験を持っている私でしたが、自身のことでは生涯初のことで、係争相手と同じ場所で働いている事もあり、正直、「やっぱり自分の事となると、その重み、ストレスは全然違う、たった1ヵ月半の事なのに、本当に疲れ果てた」というのが実感です。あらためて、長期間闘っている方々に敬服すると共に、自身が闘いながら他者への支援などで頑張っていることに頭が下がる思いです。それだけに、ユニオン活動として捉えたとき、闘争中のメンタルヘルスケアの重要性を感じました。相談員との関係のみならず、カフェや交流会、その他、組合員の学習と交流の場を充実させていくことで、仲間との励まし合いや、メンタルケアの専門的取り組みを通じて、貴重な経験を持った仲間の定着を図ることが大切だと感じます。

 − 泣き寝入りなんかしてたまるか −
 愛が勝つかどうかはわからないけれど、少なくとも、理不尽なこと、不正義には勝たねばならない、ソーシン、新日軽の仲間も同じ思いだと思う。どういう生き方をするかは個人の自由の問題だと思うが、せめて泣き寝入りだけはしたくない、そんな気持ちで戦い、そして全面勝利を得ました。バンザ〜イ    BY 池

清掃現場から  パート5

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 2009-07-20
下町ユニオンニュース 2009年7月号掲載

― まるで変わらずに ― 
 4月に、私と仲の良いM副主任が主任に昇格し、例のパワハラ主任はどうなるのかと思ったら、辞令も出ていないのに「俺は所長だ」だと言い、ここに「自称所長」が誕生したわけだが、「今後、現場の事はM主任に任すので全てそちらに来てくれ」といったにも関わらず、直接持ち場の担当者に指示したりするので相変わらず現場は混乱している。
  
― そして再度の対決へ ―
 昨年4月にパワハラ主任の横暴を本社に訴え、ユニオン事務局長の加瀬氏のアドバイスも受けて部長と交渉の結果、彼は朝礼で陳謝することになったのだが、今回は「やってやる、メガネをはずせ」などと、極めて暴力的な態度を示した。
 きっかけは、自称所長(旧パワハラ主任)がかわいがっている部下Tに、私が仕事のことで注意したところ急に激高し口論になったのだが、ちょうど来た自称所長は止めに入るかと思いきや、二人で私を口汚くののしりながら、「やってやる、メガネをはずせ」と脅迫的態度をしたので、私は再三乱暴な言葉使いや態度をやめるよう注意したが、二人ともますます激高してきたので、これは話し合いにならないと判断して「この件は組合に相談の上、本社との交渉で解決を図る」と言って、なるだけ人のいる方向に移動して打ち切った。

― パワハラは絶対許さないぞという決意をもって ―
 仲の良いMさんは、主任になった時私に「これからも協力お願いします」と言ってきたので、私は、「自称所長の手前表だってはやれないが、陰でサポートするから」と約束し、そうしているのだが、自称所長の現場介入も多く、洗剤一つでも細かく文句を言うので、女性からは嫌われている。Mさんは、すこし気が弱いこともあって、問題解決のため、私が前面に出ざるを得ない時もある。そんなことから今回の対決になったのだが。
 ビルメンの大先輩のÅさんいわく「会社にはっきりモノ申す人間は、給料は安く出世はしないが尊敬はされる」そうで、最近のビルメンメンバーは猛者ぞろいで「いうべきことは言う」といった面々ぞろいで交流会は黙っていればいつ終わるかわからないほど活発になっている。
 私の団交は7月上旬にやります。パワハラ撲滅!イエー 
by(争い事は嫌いだが、白黒はハッキリつけたがる自称ベテラン清掃マン)

清掃現場から パート4

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 2009-04-05
下町ユニオンニュース2009.4月号に掲載                          
                                      
 これまでは、主として乱暴なパワハラ主任をとうして、中高年の職場である清掃現場を書いてきたが、今回は、職場の人間関係から、ビルメンユニオンのテーマでもある『尊厳ある労働と明るい職場づくり」をかんがえてみたい。

ある日、とんでもおばさんが!

 最近、契約社員として入社した60過ぎのおばさんは、少し変というか、休憩室であらぬことを口走るので、みんなからは敬遠されぎみである。まあ、それだけならいいのだが、立ち入り禁止の所を清掃したり、あろうことか、ベテラン女子の持ち場に入って『汚れていたので掃除しときました。』ときたので、担当のベテラン女子を激怒させてしまった。清掃現場では、部屋内なり、フロアごとに担当範囲が決まっている場合が多く、それぞれ責任を持ってやっているので、よその担当場所に入るのは、二重清掃になるし、トラブルの要因にもなるのである。

なんて無責任なの!

 採用面接をし一番の責任者であるパワハラ主任は、関わりを嫌がって逃げてしまうし、直接担当の副主任は頭を抱えてしまうし、こうなると、現場はハチャメチャである。比較的大きな会社で、良いも悪いも統制の取れた仕事をしてきた私にとっては、ただ、ただ、上司と本社の無責任さにあきれるばかりだ。と、そうもいってられないので、仲の良い副主任になにかとアドバイスをして、その場をおさめるのだが、こうなるともう『労働者の皆さん団結しましょう」なんてことばが、トホホと思えてくる。

ふりかえれば5年を越えて

 私の清掃労働者としてのキャリアも5年を越えた。メーカーで生産管理を長年やってきた私が、五十を越えてリストラされてとりあえず入った仕事だったのだが、娘達からは『絶対無理だ、一年もったら100万円あげる」と言われた。家にいるときは、掃除機はおろか、ちらかし専門だったのだから言われるのもしかたなかったのだが。実際の清掃労動はというと、なかなか技術や技能の要る仕事で奥が深いのである。働き始めは毎日怒鳴られ、ゴミの山に一人入れられてかたづけをさせられ、それこそ『上を向いて歩こう、涙がこぼれないように』の心境だったのだが、慣れてくると、結構人の良いおじさん、おばさんが多く、モップの絞り方やちりとりの使い方のコツなどを親切に教えてくれた。現在では、国家資格もいくつかもち、いっぱしのクリーンクルーである。清掃現場は、中高年がたどりつく最後の職場ともいえる、『明るく楽しい職場、尊厳ある労働、生活できる賃金」の獲得をめざして、ねばり強く、丹念に、ユニオン活動を・・・・・がんばろっと  by I

清掃現場から パート3

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 2008-07-01
下町ユニオンニュース 2008年7月号より

 私は、現在都内の清掃現場で乱暴な責任者の下で働いている事、その日常の中で起こる様々なトラブルを通して、働く者の苦しみや理不尽な問題を書いてきたが、今回、組合員として公然化した私自身と職場の問題を書いてみたい。

《本社への抗議》
ある日、仕事をめぐって主任と話し合いのさ中、例のごとく怒りだして、私を「お前」呼ばわりしたので強く抗議したが埒(らち)があかないので、重大な決意をして、ユニオン組合員として本社へ次の内容の抗議文を送った。
−、主任に反省の表明をさせる事
−、苦情処理制度と担当者の明確化
−、今回を理由として、私に不利益行為をしない事

《さっそく部長がやってきて》
抗議文が届いてさすがに驚いたのか、主任を本社に呼んで注意したのか、朝礼で「不適切な発言したことは反省します。」と表明した。また、部長が来て私と面談した。そして二度目の面談の時に「これからは部長が苦情処理担当として来る事」「私に不利益行為はしない事」を明確にして一応解決をみた。

《職場でのトラブルとは》
清掃現場は中高年の職場だ。サラリーマンだった人から、職人だった人、ほとんど主婦業だった人、フリーターだった人等々。給料は十三万円程度と安く生活は厳しい。「手袋もくれない」「意見を言うと嫌がられる」「きちんと休憩がとれない」といった不満も多く、「適当にやればいいや」というグループと、一生懸命仕事をするグループに別れてしまっている。

《問題解決へのアプローチとは?》
労働組合があって、会社と定期協議の場でもあればいいのだが、先日ハローワークで清掃の
求人票を閲覧したが、五十社中労働組合があるのはたった一社だけだった。人手不足なのにワーキングプア状態で、結局労働者同士の対立が生み出されている。
これは私自身の力量の問題でもあるのだが、今回の私の件にしても、下町ユニオンの支援があったればこそだと思うし、職場に「生活できる賃金」や「基本的人権」「働く者の団結」があればとつくづく思う。
そのためには、「みんなの意見や不満を集約し、職場のミーティングを民主的に企画する」「労働組合で整理分析し、一人ひとりの問題にアプローチしてやがて組織化していく取り組み」が必要だと思う。
(by池)

清掃現場から パート2

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 2008-02-01
下町ユニオンニュース 2008年2月号より

 都内のビル清掃現場で20名ほどの仲間たちが粗暴な主任の下で、様々な「痛み」を抱えながら働いている現状を10月号で書いたが、今回はその続きと労働組合の取り組み方を考えてみたい。

―突然に―

 12月のある日朝礼で主任が、「来月から、タイムカードの打刻忘れは、たとえ申告しても皆勤手当を付けない」と通告してきた。驚いた私は、「みんな意図的にしているわけではない」と反論したが、強引に通そうとしたので、「文書で出してくれ、それを持って組合として本社と交渉する」と逆通告した。するとしばらくして私の作業場までやってきて「この件は本社の了解は取っていないので取り消す」と言った。

―労働法規や管理者としての心得を知らない現場責任者―

 清掃現場とは、顧客のビルで主任(現場責任者)の全管理下での作業であり、責任者の意向や気分、法規の順守度などで大きく対応が違っている。本社の指導も弱く、作業者を恫喝することによって支配し、無理な作業を強いている。不当な扱いや、イジメが起こっても労働組合もなく、表面化する事すら少ない。

―こんな現状どう思いますか?―

 清掃現場は朝が早い、実は多くの人が決められた出勤時刻前から働いている。にもかかわらずこの(自身は遅刻が多い!)主任は休み時間を勝手に変更し短くする。みんなが働いている時、パソコンゲームに興じ、寝ころんでテレビを観ている。
弱い立場の人には平気でどなりつける。皆さん!今の時代にこんな事があっていいのでしょうか?

―労働組合は何をしたらいいのか―

 ビルのある所には、多くの中高年の清掃労働者が働いている。不当な扱いを受けても、対抗できない場合が多い。平均賃金「手取り13万円程の低賃金」改善の取り組みと共に、もっと基本的人権が当たり前に尊重される職場をつくっていく取り組みをしていくべきだと思う。
 清掃労働者の共通の不安や悩みを集約していく取り組みを、どれだけ具体的に、丹念にとりくめるかが、組合員としての私の課題であると思うし、そうした活動を通して、ひとりでも多くの人に労働組合活動に参加してもらいたいと思う。
 駅で、デパートで、劇場で、オフィスビルで、清掃労働者は皆さんの近くで働いています。どこかで清掃作業をしている人を見かけたら、下町ユニオンのパンフを渡してください。 by(池)

清掃現場で

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 2007-10-01
下町ユニオンニュース2007年10月号より

 現在私は、都内のビルの清掃現場で20名ほどの仲間たちと働いている。40〜70代位までの、様々な経歴を持った中高年の職場だ。
 そんな中で今回は、粗暴な現場責任者の言動を通して現場の在り方を考えてみたい。

粗暴な主任 → 私との対立
 とにかくこの主任は「気分しだいで怒鳴る」「年中遅刻する」、就業時間中に一人休憩室で「パソコンゲームで遊んでいる」「寝ながらTVを観ている」といったまるで専制君主か暴君かと思うほど勝手をしている。
 7月4日、事件は起きた。私の持ち場が変更され、「主任、電気をもっと早く点けるよう交渉して下さい」「前任者はやっていただろう」「きちんとした仕事がしたいんです」「それなら自分で交渉しろ」「対外交渉は主任の仕事でしょ」「おまえはなにかとうるせんだ、バカヤロー」「乱暴な言い方はやめて下さい」
 後は何を言っても「うるせーバカヤロー」のくりかえしである。「これ以上侮辱するなら組合で問題にしますよ」「組合でもなんでも呼んでこい」「お前なんか退職(や)めちまえ」
 こんなやり合いの後しばらくして、「組合」発言にびびったのか「どうしてもやりづらいなら交渉してみる」と訂正してきた。

無責任な管理と部下への責任転嫁
 就業規則すら置いていない、作業マニュアルもない、要は全権を握っている主任の気分次第の作業体制の中、問題が起きれば自己の管理不備や指導能力不足を部下へ責任転嫁している。

  自由に発言できる職場を目指して
 こうした中で、主任への恐れから媚びる者が出たり、真面目に仕事する者がかえって疎(うと)んじられている。それでも、はっきり意見を言う私への支持も広がってきている。これまでけちっていた消耗品を出すようになったり、主任も反省を口にするようになってきている。私たちは、会社や上司がどうあれ、誠実に仕事に取り組み創意工夫を重ね、顧客の信頼を得、技術の向上、資格の取得を計(はか)り、労働者としての誇りを持って生活していくことが大切だと思う。
 清掃労働者の賃金は手取り13万円程度と極めて低く、社会的地位も高いとは言えない。そんな中で、中高年の人たちにとって、この職場が人生の最後の職場になる場合も多いと思う。「この職場にいて良かった」と思えるようにお互いに協力し合い、まず自由に発言できる職場にしていきたいと思う。 (by池)

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Author:ビルメンユニオン

誰でも、ひとりから入れる、
ビルメンテナンス関係で働く人のユニオン(労働組合)です。

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