アスベスト問題学習会

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 2005-12-01
下町ユニオンニュース 2005年12月号より

アスベスト問題学習会開催 

アスベスト問題学習会
 
 十月二十日、私たちにとって大きな問題であるアスベスト問題について勉強会を開催しました。講師の飯田勝泰氏(東京労働安全衛生センター事務局長、中皮腫・じん肺・アスベストセンター事務局次長)のお話しから要点をまとめました。(文責ビルメンユニオン)

 石綿(アスベスト)は、その断熱性や耐摩耗性などから、建物への吹き付けや建材として広く大量に使用されてきた。1975年以前のビルでは鉄骨などにアスベストの吹きつけが行なわれ、その後はロックウールの吹きつけが主流になったが、1990年まで5%以下のアスベストが含まれていたものもある。建材の製造が禁止されたのは昨年(2004年)で、在庫品の販売禁止は今年(2005年)6月になってからだった。欧米に比べて遅れてしまい、また中国などではまだ多く使われている。

 石綿は細かな繊維で「静かな時限爆弾」の別名の通り、吸い込んでから30年40年後に、中皮腫などのガンを発症することがある。肺ガンと違い、中皮腫は喫煙との相関関係が無く、アスベストとの関係がはっきりしている。しかし、中皮腫患者の内で労災に認定される人の比率はまだ低い。これは石綿との関係を知らず、申請しない人が多いためと考えられる。発症まで年月が空いているので、どこでアスベストを吸ったのか、自分の職務経歴をよく思い出さないとわからない人も多い。
もっとも問題になるのは劣化して石綿が飛散する状態になった吹き付けだが、ビルの建築年代でそれがアスベストかどうかは見当がつく。また、現在建材の中にある石綿も今後のビル解体時には飛散が予測される。

 患者は、アスベスト製品を製造していた人だけでなく、船舶・車両修理、大工、電気工事、ボイラー技士などにも広がっている。吹き付け材だけでなく、建材を切断するときのホコリ、ブレーキのホコリなども、吸い込み易いからである。
 今年7月から石綿障害予防規則が施行され、事業者は労働者がアスベスト粉塵にばく露するおそれがあるときは吹き付け石綿を除去するなどの対応をしなくてはならないことになった。請負のビル管理会社で働いている場合、ビルの所有者などに要請することになるだろう。
質疑の中ではそれぞれのビルの生々しい実態も話されました。疑問点、不安な点があれば相談してください。当日出席できなかった方で講師から配付された資料が欲しい方は連絡してください。

 なお、今回の勉強会参加者の中にはホームページを見て、東京での用事に合わせて、はるばる大阪から参加された方もいました。今後もいろいろな勉強会を開いていきます

ビル内の「アスベスト被害」を知っていますか

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 2005-07-01
BMUニュース 2005年7月号より


 アスベスト(石綿)はその耐熱性から建材に多く使われてきました。しかし、それを吸入すると、じん肺や、肺ガン、胸膜・腹膜中皮腫(ガンの一種)などを引き起こすおそれがあります。石綿粉じんを少量吸入しても発生する可能性があり、また吸入してから20年30年以上といった後に発症することもあります。
 1970年から1990年までが石綿輸入の最も多かった時期で、この時期の建築物には石綿製品が多く使用されているそうです。私たちが働くビルの中にも、天井裏に吹き付けてあったり、機械室・ボイラー室に吹き付けてある場合があり、劣化により繊維が崩れたり、飛んだりしていると、そのような環境で働く私たちも(特に設備管理の方などは)発症する可能性があります。

ビルメンの方で亡くなった方も

 あるホテルでボイラーなど設備管理を長く勤めた方が中皮腫によって亡くなり、労災として認められましたが、ホテルの管理責任を問う裁判を遺族が起こしています。私たちも他人事ではありません。

石綿障害予防規則の施行  7月1日〜

 こうした被害を予防するために、石綿障害予防規則が、この7月1日(2005年)から施行されます。ビルの所有者などは、吹き付けられた石綿が損傷、劣化等により、労働者が粉じんにばく露するおそれがあるときは、石綿の除去、封じ込め、囲い込みなどの措置を講じなければならないことになりました。

 もし、私たちが働く機械室などで、天井の石綿が風化しているのを見つけたりしたら、建物の所有者に対策を求めることができます。石綿は吹きつけのほか、天井材や床材にも使われていますが、問題になるのは石綿の繊維が浮遊する場合です。
 自分が働く現場で心配な点があったらご相談ください。
今回、アスベスト問題については、アスベストセンター(江東区亀戸7−10−1:下町ユニオンの斜向かいのビルです) から資料提供を受けました。



※アスベストセンターとは : 中皮腫・じん肺・アスベスト センターは、アスベスト(石綿)の吸入から約40年たって発症する、悪性胸膜中皮腫・悪性腹膜中皮腫・悪性心膜中皮腫・(アスベスト関連)肺癌・石綿肺(アスベスト肺)のご本人やご家族の全国的相談窓口として、環境へのアスベスト(石綿)飛散の全国的相談窓口として、またアスベスト(石綿)の測定・調査・研究団体として、発足した民間の非営利団体です。

中皮腫・じん肺・アスベストセンター へのリンク http://www.asbestos-center.jp/

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